先輩社員の声 02

2000年入社
中村 泰宏 (本社 品質管理室主任)
農学部出身。肥料販売の営業マンを務めた後、セールスより生産現場に近い専門職を志して当社の品質管理室に配属、現在は品質管理室の室長に次ぐナンバー2の存在に。日本茶インストラクターの資格保持者

 品質管理って何?

「お客様に品質を保証する仕事です」

たとえば、つくったお茶にうまみ成分がどの程度入っているかとか、淹れた時の水色(すいしょく)や香りや味に商品ごとのブレがないかといった日々の検査は、製品をつくるたびに専門のスタッフがやっています。私の仕事は、お客様にその品質を納得していただくために、品質管理のベースをつくる仕事です。
お客様に商品を提案するための企画書や、どんな原料を使ってどう作るかといった仕様書を作るのが私の役目。時には商品を買ったお客様からのクレームに応対することもあります。特に食品の安全問題が世間で取りざたされるとお客様が過敏になるのか、「今までと味が違う」といった問い合わせが増えますね。実際に飲み比べていただくなどして応対し、逆にお礼のお手紙をいただいたことも。お茶というのは一度気に入っていただくと長くファンになっていただける商品。クレーム応対はファンでいていただけるかどうかの大事な分かれ目ですね。

難しかった仕事は?

「ペットボトル商品の開発を手がけました」

私は品質管理だけではなく、お茶のペットボトル商品の開発もやっています。ペットボトルの商品は茶葉の商品と違って、お茶を抽出する工程が要りますよね。その抽出方法などをいろいろと工夫して、試作したテストショットの味のまま量産できるよう調整するのに苦労します。一度は量産して納品しようとしたものがお客様から納得していただけなくて、大量の商品を無駄にしてしまった大失敗もありました。幸い、生産ラインを組み直してお客様の社長様にも味を確認してもらい、なんとか無事納品にこぎつけましたが。その時はスタッフ間のコミュニケーションが大事だと痛感しました。
自分で開発した商品は、パッケージのアイデアも自分で考えます。自分でつくった商品を皆さんに親しんでいただけるのがこの仕事のやりがいです。

 

 ハラダ製茶で働く魅力は?

「垣根が低い」

社する前は大きくて堅そうな会社というイメージを持っていましたが、実際に入ってみると、経営陣の垣根が低いのが印象的でしたね。上司を飛び越えて、社長や専務にも意見を言える雰囲気があります。もちろん、意見を通すためには考えをしっかり固めておく必要はあります。でも、自分がこれをやりたいと言えば周りが協力してくれるので、自分のやりたいことが実現できるんです。
入社して間もなくISO9000の導入という大役を任されてびっくりしましたが、この頃は品質管理の責任者である上司が別の仕事をやっていて、私がリーダーを任されることも多くなりました。業務の効率アップを考えながら部下も育てていくのが今の私の課題。これから入社される皆さんにも、正社員としての自覚をもって、会社全体のことを自分で考える姿勢を育てていって欲しいと思います。