お茶をいれたとき、水面にホコリのようなものが浮いていることはありませんか?これは「毛茸(もうじ)」というお茶の一部です。
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「毛茸(もうじ、もうじょう)」は、トライコームと呼ばれる植物の表面に生えている細かい産毛のことで、葉を害虫から守ったり、水分の蒸発を防ぐ役割があります。お茶の場合、新芽の時期に葉の裏側に細かな白い毛が生えていて、葉が成長するにつれてなくなっていきます。そのため、新茶の中でも特に新芽の時期に収穫したお茶にだけ、細かい繊維状の毛茸は含まれます。
特に紅茶では、毛茸の残った新芽で作るお茶を「ゴールデンチップス」や「シルバーチップス」と呼び、甘みのあるまろやかな風味の上質なお茶として大切にしています。